時は202X年。政府は少子化対策の打開案として「子宮徴用制法案」を可決。これにより二十歳以上で未出産の成人女性には無作為に「子宮徴収令状」が送付されることとなった。令状には強制力があり、従わなかった者は憲兵によって連行され、強制妊娠収容所で「身体検査」「性感検査」「性交検査」など死ぬより恥ずかしい検査を受けさせられ、妊娠可能と認定されれば、強制的に政治家や財界の大物との性交を義務づけられるのだった…。都内アパートに住む、どこにでもいるごく普通の夫婦・笹本綾と夫のもとにも「徴収令状」が送られてきた。「ウチはウチでこれからじっくりと夫婦で先を考えてから子作りしますって言えば大丈夫じゃね?」そんな安易な考えから令状を無視した笹本夫妻のもとに、ある日、銃をもった憲兵たちが現れるのであった…!